香典返しは葬儀の際に参列してくれた人からいただいたお香典にお返しをすることですが、最近は即日返しといってお通夜や告別式の際に渡すことも多くなっています。ただ、その場合はお香典の金額によってそれぞれにお返しを選ぶことができません。
特に高額なお香典をいただいた場合には、後日あらためてその金額に見合った品物を贈ることが必要だと言われています。後日あらためての場合と即日返しではない場合は、仏式なら四十九日の忌明け後に渡すのが一般的となっています。
また、神式では五十日祭が終わった頃、キリスト教式では1か月後の命日が過ぎた頃に贈ることが多いようです。香典返しは宗教が異なっていてもその意味合いは同じ故人へのお悔やみと遺族への気遣いに対してのお礼です。
仏式であれば、おかげさまで無事四十九日の法要を営むことができましたという感謝の言葉を添えるのが香典返しだと考えることができます。ですから、即日返しで品物は渡してしまっていてもお礼状のような形で感謝の言葉を伝えることも必要かもしれません。もちろん品物を渡すことも大切なことですが、感謝の気持ちを言葉として添えるということもとても大切だと考えることも必要です。