社会の生活様式全体に多様化の流れが進んでいますが、慣例的な色彩の濃い葬儀など冠婚葬祭もその例外ではなさそうです。人が亡くなると大企業の社長でも友人、知人や隣近所の人たちを呼んで遺族がお通夜と告別式を行うのが習わしでした。
この習わしが2,30年前から大きく変わりだしたといえます。著名人や芸能関係の人など、世の中で名の知られた人が亡くなると最近、葬儀を遺族に任せて開いただけでは終わらないようです。後日、宗教色を出さずにお別れ会を催すケースが増えているからです。
お別れ会は特段のルールがあるわけでないので葬祭場にてセレモニー形式で行うこともあります。また、ホテルや宴会場などを利用し、立食パーティー形式で行うこともあります。中には、お通夜だけでも遺族との合同葬で社葬を催す企業や団体があります。
合同葬にする場合にはお通夜の内容や流れなどを遺族と話し合いして決めることになります。故人の関係者や友人、知人には別途お別れ会を開く旨、知らせておいて、合同葬のお通夜には近しかった関係者に限定して参列してもらうわけです。お通夜や告別式の日程は差し迫った日付が多いので、現役で活動していると参加したくても業務への影響の大きい人もいるわけです。そこで、1か月後位にお別れ会を開いてくれれば参加できない関係者が余裕をもって参加できるメリットがあるわけです。